猛暑にオススメなのは意外な帽子
夏といえば、気になるのが紫外線。
日に焼けないように、みなさん気を付けてらっしゃいますよね。
その紫外線対策の帽子といえば「つば広」の帽子を思い浮かべる方も多いと思います。
しかし！
ここ数年、夏といえば無条件につば広帽、という考えが、以前ほど主流じゃなくなってる気がするんです。。
その理由を考えてみると、この猛暑が関係しているような。
猛暑だとつば広が必要なくなる理由と、猛暑だからこその夏のオススメ帽子についてまとめてみました。
夏＝日よけのつば広 じゃないワケ
ショッピング同行など、帽子選びのお手伝いをしていてここ数年感じるのは、紫外線対策としてのつば広帽のニーズが落ちてるかも、ということ。
ショッピング同行前にお客様から事前にお話を伺うんですが、室内でも帽子をかぶりたい、というニーズが以前に増して増えてるんです。
これ、秋冬の帽子の時によくあるご要望だったのが、最近では夏でも主流になりつつあります。
そのことにはっきりと気づかせてくれたのが、私が主催しているプロ向け講座「メガネと帽子のプロ養成カレッジ」の受講生さんとの会話でのこと。
この受講生さんは帽子作家をされていて、主にオーダー制作をしてるんですが、昨年ごろからつば広の帽子のオーダーが極端に減ったっていうんです。
「相変わらず日差しは強いし暑いのに、なんでだろうね？」ってお互い疑問に思っていたことを深掘りしていて「これだ！」と思い至った理由が“猛暑”。
あまりに暑すぎて外に出る機会が減って、みなさん室内で過ごしてるんですね。
また外出するにしても、日中は避けたり、徒歩で行けるところでも車で移動したり。
そういえば、スーパーマーケットも日中よりも夜の方が混んでると聞きます。
これじゃぁ、紫外線対策のつば広帽は必要ないわけだ。
夏といえばつば広帽でしょ！という時代は、過ぎたのかもしれませんね。
猛暑だからこそ、あったらいい帽子
日中外出しない、車移動、夜の外出、となると、帽子は必要ないんじゃないか、と思われるかもしれませんが、意外な帽子が活躍すると思っています。
それが、ベレー帽・キャスケット・ターバン・バケットハットなどの小ぶりな帽子。
え？暑さと日差しに何の役に立つの？ とちょっと意外に感じるかもしれません。
これら小ぶりな帽子は、暑さや日差し対策としての帽子じゃないんです。
ヒントは室内。
そう、これらは室内でもかぶっていてもOKな帽子たち。
商業施設やカフェなど冷房が効きすぎて寒いことありますよね。
また、電車の中で冷房が直接当たったりすることも。
家だと室内の温度調整できても、これら公共の場所だとどうしようもありません。
そういう時に帽子があると、とても快適に過ごせるんです。
あ、そうそう。
室内で帽子はNGと思われがちですが、小ぶりな帽子はカジュアルな場では室内でもかぶったままでOKなことがほとんどなのでご安心ください。
帽子があると、寒い室内でも帽子がないより暖かく過ごせますし、直接頭に冷房の風が当たらないので快適です。
室内の冷房対策にストールやカーディガンを持って行くことがあると思いますが、そこにベレーなど小ぶりの帽子もあると安心ですよ。
そういえば、先日のイベントでの帽子のショップツアーでも、6名中3名の方が夏のベレー帽をご購入されてました。
それぐらい、夏のベレーは定番化してきてるように感じます。
猛暑の時期にかぶる帽子の素材選び
暑くてもできるだけ快適に過ごすには、帽子の素材選びも重要です。
室外でも室内でも、通気性がいい帽子は蒸れにくく、かぶっていてあまりストレスになりません。
具体的にはこれらの素材の帽子がオススメ
【麦わらやパナマなど天然素材】
天然素材は編み方にもよりますが通気性が良く、また素材が頭の中の湿気を吸ってくれる気がします。
ただ、畳んだりできないものが多いのが難点。
【麻素材】
麻は速乾性があるので、多少汗をかいてもすぐに乾いて気持ちよくかぶることができます。
ただ、裏地にも注意。
表面が麻素材でも、裏地が綿素材だと結局暑くなってしまうので、表も裏もどちらも素材を確認してくださいね。
夏のニットベレーなどでも、麻素材はシャリシャリとした肌触りで気持ちがいいです。
天然の繊維でも、コットン100％は意外と暑いので、真夏は避けた方が良いと思います。
【化学繊維】
ナチュラルな素材だけがいいとは限りません。
アウトドアメーカーを中心に素材の開発が進んでいて、通気性・速乾性などに優れた化学繊維がすごいんです。
また、素材はもちろん、一部がメッシュになっているなどの工夫も。
それにこれらは洗えるものが多いのもいいところです。
お子さんのクラブ活動の付き添いや、アウトドアを楽しむときは、アウトドアメーカーの帽子がおすすめです。
素材だけではなく、風で飛ばされない工夫、お手入れのしやすさなど機能面でとても優れています。
おしゃれのためのつば広帽は人気
ここまで、日よけのためのつば広帽のニーズが落ちてる、ってことを書いてたのですが、実は意外と“オシャレのため”のつば広帽は人気なんです。
定番の帽子も、今年は例年よりもつばを広くしたタイプのものが出ています。
これには、今流行のファッションが関係していると思われます。
帽子もファッションアイテムの一つですからね。
おしゃれな帽子を探しているなら、つば広帽という選択も全然ありですよ！
帽子は全体のバランスに大きく影響しますので、試着の際は必ず全身がうつる鏡でチェックしてくださいね。
以上、猛暑にオススメの意外な帽子についてお送りしました。
ついつい夏といえば日よけのつば広帽、と思いがちですが、環境によってニーズが変化していてることを実感しています。
スタイリングする側の私もアップデートしていかないといけないな、と強く思いました。
環境に合わせて新時代（といってもいいよね、この猛暑）に合う帽子を、じっくりとヒアリングをしてスタイリングさせていただきますね。
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