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帽子のマナー

帽子、室内で脱ぐ?脱がない?

帽子のマナーについて、特に室内での帽子のマナーについては悩むところ。
室内でもかぶっていてもOKという意見もあれば、どんな帽子も脱ぐべきだ、との意見もあり、分かれるところです。

正直なところ、ケースバイケース、といった場面も少なくありません。

そこで、私なりの室内での帽子についてまとめてみました。

帽子の歴史

歴史を知るとマナーについても理解しやすくなるので、まずは帽子の歴史を簡単に紐解いていきますね。

日本にも烏帽子や兜などがありますが、現在帽子としてかぶられてるのは西洋から入って来たもの。
なので、ヨーロッパの帽子の歴史について調べてみたところ、どうやら、中世ヨーロッパは衛生環境が悪ったので、頭が汚れないようにするために、帽子というアイテムが発展したと言われてるようです。

室内ではすべて帽子は脱ぐべき、という主張の理由に、外からの埃が家の中に入るから、というものを一定数見聞きしますが、そういったご意見はこの流れから来てるのかな、と思います。

また、男女でも帽子の歴史は違ってきます
男性の帽子は兜が由来という説があり、女性の帽子は装飾の一つから発展したと言われています。
そうすると、男女で帽子の成り立ちが違うのでマナーも違ってきそうですよね。

続いて、男女別に帽子のマナーについて書いていきますね。

男性の帽子マナー

結論から書くと、男性の場合は
・室内では帽子を脱ぐ
・目上の方の前でも帽子を脱ぐ

というのがマナーとなっています。

というのも、先に書きましたが“兜が帽子の起源”とも言われています。
そういったことから、相手に敵意がないことを示すためにも室内では脱ぐものになったのだと思います。

さらにそこから発展して、目上の方の前でも帽子を脱ぐのもマナーとして定着したのかと思われます。

ただ、帽子を脱ぐと置き場所にも困りますよね。
クロークなどに預けられるのであれば、そちらで帽子を預けるのがスマートです。
預けるところがなければ、邪魔にならないところに帽子を逆さまにして(湿気がこもらないため&手袋やマフラーなどがあればそれを入れておくため)置いておくといいですよ。

女性の帽子マナー

女性の場合も結論から書くと
・女性は室内でも帽子をかぶったままでOK
です。

というのも、女性の帽子は元は装飾。
アクセサリーの一部、という認識があるからです。

とはいっても、どんな帽子でもOKというわけではありません。
里和(さとわ)的意見で言うと、ベレーやトーク帽のような小ぶりでフォーマル感のある帽子だったら室内でもOKという考えです。
ベレーはもともと農民の帽子だったのでNGという意見もありますが、ホテルや料亭、高級レストランのような格式の高いところでなければいいかな、と思っています。

というのも、先に書きましたが、女性の帽子は装飾の一つとして発展してきたものだからです。
なので、逆に人前で脱ぐのは失礼にあたる、そんな見方もあるんですよ。
(ほんとややこしいですよね^^;)

ただ、今はそういった認識も薄くなってきましたし、場合によっては脱ぐことを求められることもあるかもしれません。
そういう場合は、周りの状況を見て臨機応変に対応するのがいいかと思います

いくら女性の帽子は室内OKとはいっても、迷惑になるような大ぶりな帽子や派手な装飾が付いたものは、脱いだ方がいいでしょう。

また、多くはないと思いますが、園遊会などで皇室の方と直接お会いするときは、帽子を脱ぐことを求められると聞いたことがあります。
日本国内ではあまりにもフォーマル過ぎる場所では帽子を脱ぐか、初めからかぶらない方がいいかもしれません。

センシティブな問題と多様性

室内の帽子のマナーの結論だけを書くと、
男性は、室内や目上の人の前で帽子は脱ぐ必要がある、
女性は、小ぶりな帽子は室内でも基本的にはOKだけど、周りの状況を見て判断する必要がある、

といったところです。

とはいっても、室内でもロビーなど半分外のような場所やショッピングモールのようなカジュアルな場は、周りに迷惑でなければ男女ともに帽子をかぶったままでもいいかな、と思います^^
カフェなどでも、ニット帽やキャスケットやキャップなどかぶったままでも違和感ありませんよね。
実際、私もかぶったままのことが多いです。

また、センシティブな問題を抱えていることも。
例えば、ご病気などが理由で帽子を必要としてる方もいらっしゃると思います。

以前、ある有名なお寺に行った時に参拝のルールが書いてあったのですが、必要な場合は帽子はかぶったままでも構いません、というようなことが書かれていて、時代が変わったなぁ(良い意味でね^^)、と思ったものです。

ライフスタイルの多様性やカジュアル化が進み、色々な立場の方についての理解も進んできたように思います。

マナーは思いやりで出来ている

誤解されがちなのですが、マナーとは自分が恥をかかないためのもでも、縛り付けるものでもありません。
相手を不快にさせない思いやりから出来たもの^^

それに、マナーは時と場合によっても変化します。

ですので、一定のマナーがあると認識しつつも、周りの状況を見て判断するのがよいかと思います。
もし、判断が付かない場合は、脱ぐのがベターです。

以上、帽子のマナーについてお送りいたしました。

周りの状況を見るって、ちょっとハードルが高く感じるかもしれませんが、それもいい経験になるんじゃないかな、と思います。
そして、わからなければ、少し勇気を出して周りに不快に感じないか聞いてみる、というのも一つの手です。
経験を積めば、ご自身で判断もしやすくなりますよ^^

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